法人保育目標
  
  こころとからだ いきいきとすこやかに そしていつくしみ

 明治20年に米沢市内の宗派を超えた寺院の住職によって発足した本会は、社会保障制度も確立していない時代に、戦災孤児・浮浪児の保護、母子家庭、要保護者の支援等を行って参りました。その思いは「お互い様」「助け合い」に留まらず、「自他不二」(じたふに)「同悲同苦」(どうひどうく)といった“他者の苦しみを我がこと”とし、なすべきこと成してきた結果であり、その精神が今日の教育・保育に脈々と受け繋がっております。
   すべての子どもたちの“こころとからだ”が調い、“いきいきとすこやか”に育まれ、いつまでも“いつくしみ”の心を忘れない子どもへと成長して欲しいと願い、法人保育目標に掲げております。









園目標



元気な子ども

  自然は最大の教師です。四季の感じる暮らしの中で、よく遊び、よく食べて、よく眠る子どもたち。大人や子ども同士の信頼が土台となって、自分のやりたいことに向かってのびのびと取組み、学びを深められる子どもたちを育てていきます。

楽しめる子ども

 自分で遊びを選び、試行錯誤しながら、集中して遊びを楽しむ子どもたち。時には、友だちや仲間と力をあわせて遊びをダイナミックに広げ、諦めずにやり抜く力を育てていきます

優しい子ども

 信頼が土台となり、集中して遊びを楽しみ、自分の心が満たされる子どもたち。自分のことのように、周囲に思いやりの気持ちをもって接することのできる子どもたちを育てていきます。









モンテッソーリ教育とは


 モンテッソーリ教育とは、イタリア初の女性医師として知られるマリア・モンテッソーリ(1870~1952)によって考案された教育法です。モンテッソーリは1907年に子どもが自分で何でもできるような環境の保育施設(「子どもの家」)を設立し、子どもたちの姿を観察し、実証しながらその教育法を完成させました。
 乳幼児期には、「日常生活の練習」「感覚教育」「言語教育」「算数教育」「文化教育」等が用意されています。大人の一方的な教え込みや強制ではなく、子どもの「やってみたい!」という自発的な遊びを重視し、子ども一人ひとりの「人格の形成」を促し、「自立」した子どもたちへと導く教育です。









本園について


 ここ興道こども園どんぐりは、西米沢駅付近にあり、非常に静かな場所に存在し、令和2年4月に幼保連携型認定こども園として開所しました。本会は、明治20年から長きに渡り、子どもたちの教育・保育に携わって参りました。その豊富な経験を土台に、子どもたちを見守る職員の育成に取り組んでおります。
本会が培ってきた確かな教育・保育に、乳児期からモンテッソーリ教育を導入することで、さらに質の高い教育・保育を充実させ、子ども一人ひとりの人格を形成し、自立した子どもへと促していきます。

本園の特色ある教育保育
 ・仏教行事
 ・モンテッソーリ教育「日常生活の練習」「感覚教育」「言語教育」「算数教育」「文化教育」
 ・リズム運動
 ・日本文化の継承









園長挨拶

 技術の進歩、アクティブラーニング、GIGAスクール構想など、子どもたちを取り巻く環境が刻々と変化し、“知る”ことが容易にできる時代。乳幼児期の子どもたちには、遊びを通した“感じる”こと(実体験)を豊富にしてほしいと願っています。本会が行ってきた保育もモンテッソーリ教育が行う教育・保育も子どもの主体的な活動にこだわり、実体験を重視しております。なぜなら、聞いて覚えるより、体験した方が“面白い”からです。
 もちろん体験には、自分で面白さや楽しさを発見し、記憶に残りやすいこと。自分から学びを探求しようとする姿もみられるなど多くのメリットがあります。本園では、子どもの「やってみたい!」を尊重し、モンテッソーリ教育を導入しながら遊びをとおした実体験を豊富にとりそろえ、子ども一人ひとりの「人格の形成」と「自立」を促しております。美しいものを美しいと感じる感性、不思議なものや未知なものであった感激、感じて心が動く体験をたくさんしてほしいと願っています。